今回はLSIキーワードについて、ただ集めるのではなく、どう整理すればSEO・CTR・CVに直結するのかを解説します。
多くの人がキーワードリストを集めて満足してしまいますが、伸びるサイトになるかどうかは“整理の仕方”でほぼ決まります。

検索意図に沿ったグルーピングを行うことで、内部リンク構造や記事テーマが自然に整理され、AI検索に拾われやすい形にもなります。
LSIキーワードは「近い単語」ではなく「近い意図」でまとめる
LSIキーワードは、検索ユーザーが関連して調べる周辺語です。
たとえば「転職」で検索した人は
- 転職 面接
- 転職 履歴書
- 転職サイト おすすめ
などを併せて調べます。
しかし、単語が近いからまとめるのではなくユーザーの行動心理が同じかで分ける必要があります。

この視点が欠けると、記事を増やしても回遊が発生せず、直帰率が高いサイトになります。
Googleが提唱する4つの検索意図でグルーピングする
LSI整理の起点は4つのクエリタイプに分けることです。
この分類はGoogle公式ガイドラインに沿う考え方であり、SEOでもGEOでも通用します。
1. Doクエリ(行動)
行動を伴う検索意図
例:購入、申込、登録、予約、比較、診断、体験
- 「転職サイト 登録」
- 「医療脱毛 予約」
- 「車査定 一括」
記事の方向性
→ 行動を促す導線、決断基準、CTA配置
2. Knowクエリ(情報)
情報を知りたい検索
例:仕組み、やり方、方法、注意点、理由、比較
- 「格安SIM 仕組み」
- 「副業 始め方」
- 「AGA 原因」
記事の方向性
→ 因果関係の説明、背景の提示、判断の目安
3. Goクエリ(移動)
目的のページや場所に行きたい検索
例:サービス名、企業名、ブランド名
- 「Netflix ログイン」
- 「日ナレ 入所」
- 「コストコ 店舗」
記事の方向性
→ 誘導導線、ブランド差異、選び方
4. Buyクエリ(購入)
意思が固まりつつある検索
例:料金、口コミ、デメリット、返金、キャンペーン
- 「医療脱毛 料金」
- 「結婚相談所 口コミ」
- 「探偵 費用 バレる」
記事の方向性
→ リスク回避、保証制度、利用後の未来
LSIグルーピングは「同じ痛みに向かう」単位でまとめる
4つの意図の分類が終わったら、さらに細かく整理します。
ここで重要なのは単語の近さではなく悩みの深さです。
例:「脱毛」をテーマにした場合
- Know
→「痛み」「効果」「回数」「医療 vs サロン」 - Buy
→「分割」「保証」「途中解約」「予約の取りやすさ」 - Do
→「カウンセリング予約」「キャンセル」「当日対応」
同じカテゴリでも悩みレベルが違うため、分けるほど内部リンクが自然になります。

検索ユーザーの行動は段階的で、悩みの深まりに沿ってページを移動するのが自然な流れです。
「同じ痛みに向かう」単位でLSIをグルーピングする具体例
それでは、読者の悩みが強く表れるジャンルである「脱毛」を例に、Do / Know / Buy / Go の4つの意図を見ていきましょう。

単語の近さではなく痛みの深さで分類すると、内部リンクが自然に繋がり、読了率やCVが伸びます。
■ Know:不安を埋めたい前段階の痛み
知識不足によって生まれる不安を解消する層
例:「医療脱毛」
- 「医療脱毛 痛い」
- 「脱毛 効果 回数」
- 「サロン 医療 違い」
- 「毛周期 何ヶ月」
👉 痛みの本質:効果がわからなくて選べない不安
ここでは比較表よりも
「なぜ痛みが出るのか」「機械違い」「皮膚のメカニズム」
のような原因→安心材料が求められます。

逆に表面的なFAQでは離脱が増えますね💦
■ Do:行動までの不安
“申し込み前の迷い”を抱える層
例:「医療脱毛」
- 「脱毛 予約 流れ」
- 「初回 カウンセリング 内容」
- 「契約 前 注意点」
- 「当日 何持っていく」
👉 痛みの本質:失敗したくない不安
ここで必要なのは失敗回避の導線です。

「スタッフへ確認すべき項目」「当日の服装」「照射部位写真」など、失敗しないための具体性を提示しましょう!
■ Buy:決断に踏み込む瞬間の痛み
お金・時間・後悔の恐怖に直面する層
例:「医療脱毛」
- 「医療脱毛 料金」
- 「途中解約 返金」
- 「効果 保証 回数」
- 「予約 取れない」
👉 痛みの本質:損したくない恐怖
ここでは価格比較ではなく
「なぜこの料金になるか」「長期コスト」「脱毛後の生活改善」
まで語る必要があります。

安い vs 高いの話は表面的で、後悔回避に触れなければ買われません💰
■ Go:目的地へ辿り着けない痛み
ブランド・店舗・機関へ“最短で到達したい層”
例:「医療脱毛」
- 「湘南美容外科 予約」
- 「エミナルクリニック 店舗」
- 「キレイモ 解約 フォーム」
- 「銀座カラー キャンペーン」
👉 痛みの本質:迷いたくない焦り
ここは勘違いしやすいので注意が必要です。
多くの人は「Go=指名検索」とだけ理解していますが、“迷いたくない痛み”に向かっている層ですね。
だからGoクエリでは
- 最速の手順
- 公式導線の要点
- 注意点
- 口コミの温度
- そこへ行くべき人・行くべきでない人

これらを提供することで爆発的なCV率になります✨
Goクエリを軽視するとCVが減る理由
SEO初心者がよくやるミスとして以下のようなものがあります👇
❌ Go=公式リンク貼って終了
❌ 住所・店舗情報だけ並べる
❌ 「おすすめ理由」しか言わない
Go層はもう調べ切っているので、求めているのは次の2つだけです。
①失敗しない最短ルート
②その場所に行く“理由づけ”
つまり、心理的背中押しです。
「同じ痛み」で4意図を“流れ”として繋ぐ
最も強い内部リンクは意図順ではなく痛み順です。
先ほどの脱毛で例えるなら
- Know:情報不足 → 不安
- Do:申し込み前 → 失敗への恐怖
- Buy:契約直前 → 金銭的後悔への恐怖
- Go:選んだ後 → 迷いたくない焦り
この順番はユーザーの感情の深まりに一致しています。
だから読了率が上がり、回遊が延び、CVに直結します。
- LSI=関連語
- でもグルーピング=検索意図
- さらに最適化=感情の痛みに沿わせる
特にGoは「行きたい」ではなく“迷いたくない”という最終不安です。

ここを理解できるライターほどCV・SEO・GEOの3軸すべてで勝てますよ💪
LSIグルーピング=内部リンク構造の設計図
ここで多くの運営者が見落とします。
LSIグルーピングは記事を分類する作業ではなく、サイト導線を作る作業です。
- Know → Whyを解消
- Do → 行動準備
- Buy → 決断材料
- Go → 目的へ誘導
この順に並べた内部リンクは読者心理と一致し、離脱が減ります。

Googleも滞在と回遊をユーザー満足の根拠として扱うため、検索順位にも反映されやすくなるのです📈
AI時代は「LSIの単語列」より「意図のストーリー」
生成AIは単語の近さではなく意味のつながりを見ます。
AIOやPerplexityに拾われる文章は以下の特徴を持ちます。
- 事実を土台にした因果関係
- 読者の状況別の分岐
- 判断材料と根拠
- 行動への導線
単語を積み上げて書かれた記事はAIにとってノイズになり、引用候補になりません。

LSIはコンテンツ構造の骨格であって、単語帳ではないことを忘れずに✨
柏崎剛(かっしー)さんのYouTube動画の解説がわかりやすいです💡


